東京 私立中学の入試が始まります
7年前のこの日を思い出します
ある中学の教育方針を知り
ここで息子が6年間過ごせたら!と思い
始めた受験生活
納得できる先生探しから始めました
一人の先生に感銘を受けましたが
紹介でしか入会できない
少数精鋭の算数教室
例え入塾出来なくても
家で出来る事はしたいと
質問のお時間では
必ずお話しさせて頂いていました
教えて頂いた通り勉強をし
ノートを見て頂いたりとやり取りが続いた頃に
珍しかったのか
熱意が伝わったのか
入塾の許可を頂けました
自分で考える事を大切にしていて
答えや考え方は教えてくれません
それがとても楽しかった
親子で夢中になりました
しかしハイレベルな環境
ある日先生から言い渡されました
『このままここに居ても時間の無駄
普通の進学塾で普通の事をした方が良い
こういう事が出来るようになったら
また ここに来れば良い』
良い意味で疑わない親子です
その日から
また一つずつ積み上げていきました
そして数ヶ月後 再入塾
『本当にやり切って
帰ってきた子は初めてです』
この経験は息子にとって
大きな財産になったのではないかと思います
他の教科も
スペシャリストな先生を選びました
変わっていると云われますが
楽しい受験生活でした
結局
希望した学校には御縁がありませんでした
あれだけ全力で取り組んだ筈なのに
ああすれば良かったのではないかと後悔しました
あの日の合否発表は忘れられません
小学生の息子の涙は
私の至らなさです
暫くは
油断すると涙が溢れてきました
その学校の側へ行く事が出来ませんでした
何方のどんな励ましも素直に受け取れない自分にも
自己嫌悪になりました
今はそれも思い出となりました
現在 大学生になった息子
大学受験は全て事後報告でした
細かく云うと
学問の道を進まなかった事が
納得出来ないところもありますが
それは私のエゴだと云うことも分かっています
私たちが育てたかったように育ちました
知力と体力と運を掴む力を持った
男の子に育ちました
きっと自分の道を切り開き
邁進して行くのでしょう
中学受験でお世話になった先生方からも
『面白い子に育ちましたね』
と仰って頂くのも
とても誇らしい気持ちです
何が正解であるかは
その方が結論を出すしかありません
いつ結論が出るかも分かりません
だからこそ
信じて
目の前の事を精一杯
力を尽くす
受験生の方
親御さん
心から応援しています
Petite Étoile カトリーヌ